Mac OS X の最新バージョン、コードネームTigerの詳細がついに明らかにされた。
iChatやiSyncの後継である.MacSync等、新しいアプリケーションが次から次へと発表されたが、特に注目すべきは、標準ブラウザであるSafariがRSSリーダーの機能を搭載するという点(しかもOS XのサーバーソフトはBlogエンジンを搭載する)ことだ。
更に、もう一つ僕が注目するのはメタデータ検索による、ローカルハードディスク内の高速検索の実現=Spotlightである。
まずRSSについてだが、RSSをブラウザが(ということはブラウザがOSの標準アプリである現在は、イコールOSが)サポートすることは非常に驚異的だ。RSSは、Blogが更新されるたびにそのメタデータを配信するためのフォーマットであり、これを登録しておけば、そのBlogのサイトを訪れるまでもなく、内容を読むことができる。つまり現時点では
一種のBlogの新着記事のみを容易に閲覧するためのソフトということになる。ところが、最近ではeBayが自社のオークションの新着ニュースをRSS配信始めたように、Blogのみならずあらゆるサイトが自身の最新情報をRSSで読者に伝えようとする動きがあり、これまではブックマークによりサイトを訪れていたものを、サイト(topページ)ではなく、コンテンツそのものに飛び込んでいくという、新しいネットサーフィン(昨日までは死語、しかし今日は復活したといえる)の始まりだ。
もう一つの検索エンジンSpotlightだが、これまで検索エンジンと言えばGoogleやYahooのように、インターネット上の情報を調べる術としてのみ語られることが多く、ある意味なおざりにされていた分野にまさしくスポットライトを当てたサービスとなったと思う。膨大なネット上の情報はすぐに調べられても、自分のPC(Mac)の中の情報を調べるのはやたらと大変である、というが実情だ。宇宙のことは知っている、でも自分の心の中は分からない、という感じで、ちょっとした禅問答と言うか仏教哲学みたいな矛盾があったわけだ。
これをAppleが解決できるのか?今回のWWDCは、久しぶりにAppleが本当の革新的企業としての面目を施したと言えるのではないか?
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